1・2年生及び保護者の皆様へ(3月17日)

現在臨時休校のため、3月19日の終業式は残念ですが実施できません。 式辞をHP及び39メールで掲載します。 また、それに伴い通知表については4月6日(月)「始業式」で渡す予定にしていますが、現時点では未定です。「始業式」についての今後の情報は、本校ホームページ上で随時更新してお知らせします。

令和元年度 福岡県立直方高等学校 第三学期終業式校長式辞

 直方高校在校生の皆さん、お元気ですか。

 本来であれば、3月19日に体育館で皆さんの姿を見ながら第三学期終業式を行いたいところですが、現在も休校中であるため、メール配信や学校HP上で式辞を伝えることとしました。

 さて、皆さんにとって令和元年度はどんな1年間でしたか。直方高校にとっては、何と言っても、学校創立110周年という記念すべき節目の年であったと思います。記念直高フェア、記念体育祭、記念招待試合など、学校行事すべてが110周年事業として、学校の長い歴史と伝統を祝う形で開催されました。その一つ一つの行事で、皆さんが存分に力を発揮し、新たな歴史の1ページを残してくれたことを嬉しく思います。特に、多数のご来賓や同窓生が来校された10月11日の記念式典では、来賓の皆様方から直方高校の生徒は素晴らしいとのお褒めの言葉をいただきました。皆さんには、このような周囲の方々からの評価を、今後への期待と受け止めて、さらに邁進して欲しいと願います。  

 今月1日には、3年生第72回生195名が卒業しました。卒業した3年生は、学校創立110周年式典で、全校生徒の中心となって運営にも関わり、本校生徒の素晴らしさを外に向けて発信してくれた先輩たちだったと思っています。学校生活がハードであったにも関わらず、進路実現にも鋭意取り組み、後輩の皆さんの励みともなる進路実績をあげてくれました。皆さんも、新学期が始まると、毎日の勉強や部活動がきつい、成績や成果が思うように伸びないと感じることがあるかもしれませんが、昨日の自分を少しでも超えられるよう、努力を続けてください。一度に大きく伸長するということは難しいかもしれませんが、日々の小さな積み重ねこそが成果を生むのだと思います。高校時代のきつさはこれから先何年も続くものではなく、その厳しさがあるからこそ、それを乗り越えたときの喜びや達成感、充実感、そして「よしやれる」という自信がついてくるのです。辛く苦しいかもしれませんが、途中で諦めずに最後の最後まで走り続けることで、満開の桜がより美しく見えるのではないかと思います。高校時代に是非そのような経験をして欲しいと思います。先生方も皆さんの希望進路実現のために熱心に丁寧に指導してくれています。先生方は、指導力を向上させるために様々な研修会に参加したり校内で研究授業をしあったりして、皆さんと同じように学ぶことを続けています。なぜそうするかというと、それは生徒の喜びが私たち職員の喜びであるからです。次年度も、皆さんと先生方と一緒になってよい校風を築き上げていきたいと考えています。

終わりに、新型コロナウイルスによる感染症がなかなか終息しません。昔から、感染症との闘いは人類の永遠の課題と言われてきました。しかし、これまでも先人は様々な試練を乗り越えてきています。人は困ったことがあると他人のせいにしたくなりますが、感染した人を恨むのではなく、このようなときにこそ自分には何ができるのか、どうすべきかを考えられる人であって欲しいと思います。では、新年度のよいスタートができるように、春休みを有意義に過ごしてください。始業式で皆さんに会えることを楽しみにしています。